アニメで地域活性化!成功事例と失敗例から学ぶ聖地巡礼による町おこし

アニメで地域活性化!成功事例と失敗例から学ぶ聖地巡礼による町おこし

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最終更新日:2024.02.09 近年、さまざまな市区町村でアニメと連動した地域活性化策が展開されています。聖地巡礼による町おこしは今や一大トレンドとなっており、多くの経済効果を生み出す施策として注目されるようになりました。

今回は、有名な成功事例を踏まえて、アニメで地域活性化を図る際のポイントを解説します。企画案やおすすめの関連グッズ、ありがちな失敗例からみる注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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アニメで地域活性化に成功した事例10選

まず、実際にアニメで地域活性化に成功した10件の事例とその詳細をみていきましょう。

埼玉県秩父市『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ』

埼玉県秩父市と、同市が物語の舞台となる作品のコラボレート事例です。劇場版が大ヒットした『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ』の2作品をモデルとしたスペシャルトークショーやスタンプラリーなどの体験型イベントのほか、奉納・清掃といった自治体主導の事業と組み合わせ、地域活性化につなげています。

引用: https://navi.city.chichibu.lg.jp/anime/2023/04/2586/

埼玉県久喜市『らき☆すた』

人気アニメーション『らき☆すた』のモデルになった場所のある埼玉県久喜市では、連載開始20周年を記念して街頭フラッグやキャラクター等身大像を設置しました。また「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2024年版)」に選ばれたことをきっかけに御朱印集めのデジタルスタンプラリーを開催し、好評を博しています。

引用: https://www.city.kuki.lg.jp/smph/miryoku/anime_character/anime.html

岐阜県飛騨市『君の名は。』

大ヒットを記録した『君の名は。』の舞台の一つとなった岐阜県飛騨市では、地域を挙げて作品に登場したスポットをPR。風景や街並みの映像美とマッチする雰囲気が広く評価され、雑誌「ロケーションジャパン」のアンケート企画である「シン・No.1」ロケ地~映画・アニメ篇~の1位に選ばれました。

引用: https://www.city.hida.gifu.jp/soshiki/15/59353.html

山梨県身延町『ゆるキャン△』

山梨県身延町では、女子高生によるゆるめのアウトドア活動を題材とした『ゆるキャン△』の聖地として多彩な企画を展開。特設サイトを設置してモデル地をアピールしたり、周辺の関連地域と連携したツアーを実施したりなど、積極的に誘致を図っています。また「みのぶ『ゆるキャン△』ふるさとまつり2024」を開催し、モデル地となった学校で各種イベントを開催し、多くのファンの注目を集めました。

引用: https://www.oku-minobusan.com/2024yurucamp-fujikawa.html

茨城県大洗町『ガールズ&パンツァー』

戦車と武道を組み合わせるという斬新さが話題となった『ガールズ&パンツァー』の舞台となった茨城県大洗町。スタンプラリーや等身大パネルを使ったかくれんぼ、ギャラリーなどさまざまなイベントを企画し、聖地巡礼を目的とする観光客の誘致と地域活性化に成功しています。

引用: https://www.oarai-info.jp/essay/postid_4868/

石川県金沢市『花咲くいろは』

石川県金沢市では同市を舞台とする『花咲くいろは』の聖地巡礼を利用した町おこし企画を実施。ロマンを感じる温泉地としての雰囲気と作品のイメージがマッチしているとしてファンにも好評です。作品内にも登場する地域に根付いたイベント「ぼんぼり祭り」でも聖地であることをアピールし、多くの参加者を集めました。

引用: https://www.hot-ishikawa.jp/blog/detail_297.html

静岡県沼津市『ラブライブ!サンシャイン!!』

静岡市沼津市では、多くのファンから絶大な支持を集める『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台であることを活かしてプロモーション動画の制作やスタンプラリーなどの企画を開催。作品とコラボレートしたツアーやふるさと納税の返礼品なども展開し、消費や税収アップを促しました。また移住政策にも力を入れており、ファンの呼称「ラブライバー」向けの移住政策も推進しています。

引用: https://numazukanko.jp/course/50030

千葉県鴨川市『輪廻のラグランジェ』

千葉県鴨川市は、人気のTVアニメ『輪廻のラグランジェ』のモデル地となった地域。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)」にも選出されていますが、一時は誤った情報が取り沙汰され逆風にさらされたこともありました。しかし、あえて作品の聖地であることを押し出さず、実際に来訪したファンを大切にする地域密着型の町おこしスタイルで、最終的に高評価を得ています。

引用:http://lag-rin.kamonavi.jp/guide.html

鳥取県境港市『ゲゲゲの鬼太郎』

鳥取県境港市は誰もが知る『ゲゲゲの鬼太郎』の作者である水木しげる氏の生誕地として有名です。作品内に出てくる多数の妖怪ブロンズ像を設置した約800mの「水木しげるロード」は、懐かしくも不思議な雰囲気と遊び心がうまくマッチし、老若男女問わず多くのファンを引きつけてやみません。

引用:https://mizuki.sakaiminato.net/road/

岐阜県多治見市『やくならマグカップも』

岐阜県多治見市を舞台とする『やくならマグカップも』とそのコラボレート企画は、地元企業による自主制作アニメを利用したこれまでにない地方創生事例です。ミュージアムや展示会、オリジナルグッズを展開し、原作のない聖地という異例の存在として多くのアニメファンから注目されています。「アニメに使用された土地」ではなく「自らトレンドアニメを発信する」スタイルで、大きな発展を遂げました。

引用:https://www.city.tajimi.lg.jp/kanko/yakumo.html

アニメの聖地巡礼と地域活性化について

続いて、アニメの聖地巡礼による地域活性化への理解をさらに深めるため、用語の意味と自主的に生み出す方法を解説します。

そもそも聖地巡礼とは

「聖地巡礼」とは、アニメの舞台やモデル地となった地域を訪れることを指します。二次元の世界観が実際に体験できる活動としてファンに根強い人気を誇る、推し活の一大トレンドです。

アニメの聖地巡礼を利用した観光などの誘致策を「アニメツーリズム」といい、地方創生・町おこしに有効な政策として注目を浴びるようになりました。アニメを活用した地域活性化の推進を目的とする「アニメツーリズム協会」も発足し、各地で聖地巡礼を利用した町おこしに取り組んでいます。

地域にアニメの聖地を作る方法

地域にアニメの聖地を作り出す方法は、主に以下2つです。

・既存のアニメと地域を関連付ける
・地域でアニメを制作する

最もポピュラーなのは、既存の人気アニメの舞台となったことを利用して町おこしと関連づけるケース。作品と関連する地域の観光資源を活用し、積極的にプロモーションしていくことで、ファンの聖地巡礼による経済効果が期待できます。

しかし、アニメのモデル地になれるかどうかは運次第のため、確実な方法ではありません。自治体単独での展開が難しい場合は、作品の舞台となった近隣地域と連携するのも一つの手です。

一方、地域主導で新たなアニメーションを制作し、話題になれば多くの経済効果が見込めるでしょう。ただし、ヒット作品を生み出すにはアニメに関する深い知識とノウハウ、運が必要となります。

アニメによる地域活性化に期待できる5つの経済効果

アニメの聖地巡礼による地域活性化策は、成功すると次のような経済効果が期待できます。

・観光誘致効果
・情報の拡散効果
・地域資源・固有文化への相乗効果
・人口誘致効果
・地域住民の愛着形成効果

観光誘致効果

アニメの聖地巡礼による地域活性化策に期待できる効果は、何といっても観光誘致でしょう。作品の熱心なファンが繰り返し再来訪するケースもめずらしくなく、長期的な町おこしにつながります。

また、日本のアニメは海外でも人気が高く、聖地巡礼を目的とする外国人観光客も多いため、インバウンド対策としても有効です。

情報の拡散効果

推し活ファンはSNSを通じて情報発信・共有しているケースが多いため、ファンの満足度を高められれば多くの拡散効果が期待できます。作品のファンが無料の広告塔となってくれるため、宣伝コストが軽減するでしょう。

「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」を制作するファンもおり、地域が関与しないところで拡散・拡大していくかもしれません。

地域資源・固有文化への相乗効果

聖地巡礼と名所や自然、グルメなどの地域固有の観光資源や文化を組み合わせれば、誘致や消費の相乗効果が生まれます。スタンプラリーやツアーなど体験型のイベントと相性が良く、うまくいけば作品とは直接関係のない施設・店舗へ足を伸ばしてもらえるでしょう。

人口誘致効果

聖地巡礼による地域活性化は、観光だけではなく、人口誘致にもつながる可能性を秘めています。定住のほか、地域に何らかの形で関与する「関係人口」の増加にも効果的です。

地域住民の愛着形成効果

アニメを利用した町おこしは、地域の魅力の再発見や地域ブランドの強化につながり、住民の愛着形成を促進します。作品のプロモーションを通し、多くの住民が地域を愛し、積極的に発信するようになるのが理想です。

地域活性化に効果的なアニメ町おこしの具体案

ここでは、アニメを利用した地域活性化の具体案を紹介します。実際にさまざまな自治体で取り組まれている事例もありますので、施策立案の参考になるはずです。

展示

最もシンプルなアニメ地域活性化策は、作品のイラストやパネル、資料の展示です。ファンに人気の観光地では、常設のミュージアムが開設されるケースもあります。

公式サイト・ページ運営

アニメと連動した地域活性化を図る際は、公式サイトや特設ページの設置をおすすめします。聖地巡礼ファンは、インターネットやSNSで情報を収集するケースが多いためです。公式サイトや特設ページで積極的に宣伝・PRすれば多くの観光客が誘致できるでしょう。

PR動画の制作

聖地巡礼をPRする動画は、聖地巡礼の擬似体験となり、ファンや観光客の興味・関心を引きます。人気キャラクターを出演させることで、一つの作品として人気が出るかもしれません。

コラボ・連動イベントやワークショップ開催

コラボ・連動イベントやワークショップなどの体験型アクティビティは聖地巡礼と好相性です。お祭りといった地域に深く根付いたイベントのコラボレート企画やスタンプラリー、グルメツアーなど、地域の観光資源を中心に展開すれば回遊率が上がります。

オリジナルグッズ販売

オリジナルグッズは聖地巡礼で町おこしする際に欠かせないアイテム。ご当地グッズを販売・配布することでファンの満足度向上につながるほか、収集を目的とする観光客も誘致できます。

地域活性化におすすめのアニメ関連グッズ3種

ここからは、地域活性化に効果的なおすすめのアニメ関連グッズを3つ紹介します。

アクリルグッズ

アクリルグッズは、推し活ファンの心をつかむ定番のオリジナルグッズ。アクキー・アクスタやチェキホルダーなど、種類も豊富でデザインの再現性も抜群です。キャラクターだけではなく、地域のモデル地もプリントできるサイズを選ぶとよいでしょう。

アパレルグッズ

Tシャツやアクセサリーなどのアパレルグッズは、推しが身近に感じられる人気アイテム。聖地巡礼の思い出になるほか、お土産にも人気です。

SDGsグッズ

SDGsグッズを取り入れることで、アニメによる地域活性化と環境配慮の姿勢が同時にアピールできるでしょう。ドリンクウェアやエコバッグなどの定番グッズでも、再生素材や廃材由来のアイテムをチョイスするだけでエコグッズに早変わりします。

失敗例から学ぶアニメで地域活性化を図る際に大切なポイント

アニメを利用した地域活性化策は、成功した企画ばかりではありません。以下では、よくある失敗例から成功するため大切なポイントを考えていきましょう。

失敗例①再現度が低い

再現度の低いコラボレーションは、地域を訪れたファンをがっかりさせてしまいます。ファン心理を考慮し、クオリティの高い企画を考えましょう。

失敗例②トレンドを意識していない

聖地巡礼による地域活性化を図ろうにも、アニメ自体の知名度が低いと高い効果は見込めません。ニッチな層をターゲットとする作品より、幅広いファンのいるトレンド作品とコラボレートするほうが、誘致効果が高いといえます。

失敗例③積極的に情報発信していない

聖地巡礼に適したイベントを企画しても、周知が不十分だと誘致につながりません。WebやSNSを活用し、広範囲に宣伝・拡散させましょう。うまくいけば、ファンによる自主的な拡散が期待できるかもしれません。

失敗例④地域ならではの強みが活かされていない

アニメと連動した町おこしは、地域の魅力を最大限に活かすことが肝心です。観光の目玉として打ち出したいポイントや強みを見極め、アニメとうまく組み合わせてプロモーションしましょう。

失敗例⑤原作への敬意が感じられない

アニメとコラボレートした地域活性化は、作品へのリスペクトが大前提です。作品のイメージを無視した町おこしは、ファンの反感を買いかねません。実際に作品を視聴して理解を深め、熱意や愛情を持って企画を検討するよう注意してください。

失敗例⑥地域そのものの魅力アップに力を入れていない

聖地巡礼で一時的に関心を持たれても、地域そのものの魅力を高める努力を続けないことには、経済効果が長続きしないでしょう。聖地巡礼は、あくまでも地域活性化のきっかけ作りの一つです。地域そのものの特色や強みを見直し、アピールするための継続的な取り組みを続けましょう。

失敗例⑦地域住民との連携がうまくいっていない

自治体がはりきって企画したイベントでも、地域住民の協力が得られなければうまくいきません。地域全体を巻き込み、町ぐるみでアニメコラボレート企画を推進することが、地域活性化の成功の鍵だといえます。

失敗例⑧企画・運用のノウハウがない

聖地巡礼による地域活性化には、専門的な知識やノウハウが必要です。企画・運用のリソースがない場合は、パートナー企業を選び、密接に協力しながら町おこし策を考えることをおすすめします。

まとめ

人気のアニメの聖地巡礼と連動したイベントを開催すれば、地域活性化や地方創生につながります。地域ならではの魅力・特色を、アニメを活用して世界中に発信していきましょう。

アニメによる町おこしには、オリジナルグッズの制作がおすすめです。「オリジナルグッズプレス」は、推し活グッズ制作の豊富な実績と知識・ノウハウを駆使し、企画から納品までワンストップでサポート。請求書払いに対応しており、多くの自治体や官公庁からご注文いただいています。品揃えや在庫も豊富で対応もスピーディーなので、長期的な展開や急ぎの注文の際にもぜひご利用ください。

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オリジナルグッズプレス
WRITER 向井 章浩

株式会社トランス イーコマース部 マネージャー

オリジナルグッズ製作業界で23年の豊富な経験を持ち、営業時代には売上No.1セールスを複数年にわたり達成。
その後、仕入れや企画を経て、新たな挑戦としてオリジナルグッズプレスを立ち上げる。
現在はマネジメントをしながらも、オリジナルグッズ市場の将来についてのビジョンを展開。

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はせがわ
WRITER はせがわ

株式会社トランス イーコマース部

オリジナルグッズ製作業界に4年間携わり、コンテンツ制作やサイト運用を担当。
販促の知識と経験を活かして、読者が楽しみながら情報を得られるコラムや特集記事を執筆しています。
魅力的なグッズ製作のヒントや、有益なコンテンツを皆様にお届けします。

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オリジナルグッズプレス
WRITER おがた

株式会社トランス イーコマース部

ノベルティ・オリジナルグッズ業界3年目。エンタメグッズ案件に携わった経験あり。
現在はOGPでコンテンツの作成を担当しています。
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